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久しぶりに「駅」を観る
先日、洋画専門チャンネルで高倉健主演「駅」を観た。洋画専門チャンネルで、邦画の古い作品を放送するというのも変なのだが、kanappeにとっては忘れられない作品のひとつ(なんと1981年製作なのだ!)。詳しいストーリーは、リンク先を見てほしいんですが、「いしだあゆみ」との電車での別れが悲しい。倍賞千恵子との逢瀬も切ない。最近は、消息も知れない烏丸せつこも出てたりする。
映画は映画としていいのだが、劇中にどういう展開かは忘れてしまったが、自殺の遺書の話が出てくる。東京オリンピックのマラソン銅メダルの円谷幸吉の遺書だ。そういえば、どこかで見たなぁと書棚をさがしたら、雑誌「太陽」(昭和53年10月号・平凡社)の特集「手紙」に掲載されていました。凡庸に引用するのは気が引けますが、下手な割愛は原文を損なうので全文を紹介します。大きすぎる期待に押し潰されそうになりながら、懸命に頑張った生真面目な青年の心情が痛々しい。
父上様母上様 三日とろろ美味しうございました。干し柿 もちも美味しうございました。
敏雄兄姉上様 おすし美味しうございました。
勝美兄姉上様 ブドウ酒 リンゴ美味しうございました。
巌兄姉上様 しそめし 南ばんづけ美味しうございました。
喜久造兄姉上様 ブドウ液 養命酒美味しうございました。又いつも洗濯ありがとうござい
ました。
幸造兄姉上様 往復車に便乗さして戴き有難とうございました。モンゴいか美味しうござい
ました。
正男兄姉上様お気を煩わして大変申し訳ありませんでした。
幸雄君、秀雄君、幹雄君、敏子ちゃん、
ひで子ちゃん、良介君、敬久君、みよ子ちゃん、
ゆき江ちゃん、光江ちゃん、彰君、芳幸君、
恵子ちゃん、幸栄君、
裕ちゃん、キーちゃん、正嗣君、
立派な人になってください。
父上様母上様 幸吉は、もうすっかり疲れ切ってしまって走れません
何卒 お許し下さい。
気が休まる事なく御苦労、御心配をお掛け致し申し訳ありません。
幸吉は父母上様の側で暮しとうございました。
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