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ゴマノハグサ科の落葉高木。中国原産と考えられ、各地で栽植され、時に野生状態のものもある。高さ10メートル、周囲1メートル以上になる。生長は早く、女の子が生まれた時に植えると、嫁に行く時には箪笥(たんす)の用材になるといわれる。樹皮は灰白色。葉は長柄をもち対生、大形の広卵形で3〜5浅裂し、基部は心臓形、長さ20〜40センチメートル、幅10〜20センチメートル、裏面には綿状の毛を密生。初夏、葉に先だって枝先に大形の円錐花序を立て、長さ5〜6センチメートルの淡紫色の筒状唇形花を多数つける。果実は長さ約3センチメートルの卵形でかたく、のち2裂して多数の種子を出す。種子は扁平で翼をもち、風に乗って飛散する。材は白色、心材は淡黄色または淡紫色で、木目(もくめ)が美しく光沢があり、耐湿・耐乾性に富み、軽いので、箪笥、長持、琴、琵琶、下駄、浮木(うき)、書画の容器などを作る。樹皮は染料、葉は除虫薬に用いる。はなぎり。ひとはぐさ。
©Kokugo Dai Jiten Dictionary. Shinsou-ban (Revised edition) Shogakukan 1988

県花採用の経緯 >> NHKが放送開始30周年を記念し公募により昭和30年3月22日に発表しました。(岩手県HPより)


桐の花 5月頃開花



 桐はゴマノハグサ科の落葉高木で、学名はPaulownia tomentosaと呼ばれる。
 成長はきわめて早く、幹は高さ10mにも達します。桐材は日本産樹木のうちで、最も軽く(比重0.3前後)、柔らかく、狂いも少ない上、木目が美しいので家具では最上品とされています。更に、湿度の通過性や熱伝導率がきわめて小さい特性を持っているため、用途としては箪笥が一番ですが、貴重品を収納する箱のほか、琴、琵琶等の楽器、下駄等の日用品に至るまで幅広く使用されています。また屑を焼いて懐炉灰に用いたほか、樹皮は染料、葉は除虫用に使われてきました。



 北海道南部以南において植栽される。岩手県の南部桐、福島県の会津桐、岡山県の備後桐などが有名。日本へは中国から伝来したとされ、アメリカにも自生する。最近、ブラジル、パラグアイ、マレーシア等にも植栽され、国内での生産量が減少したのに伴い輸入されるようになる。


 四季の変化が激しい日本では湿度が18パーセントから80パーセントまでの上下があるといわれ非常に収納物が傷みやすい条件下に有ります。梅雨時に桐タンスの引出しが堅くなることがありますが、これは、湿度が高くなると桐材が膨張して気密性が高まり、タンス内に湿気が侵入するのを防いでいるからです。また逆に、乾燥時には木が収縮して蒸れないように通気性を良くします。同時に、板の面も木目(きめ)が粗密になって湿気の通過を自然にコントロールします。この様に、桐はまるで呼吸しているかのように乾湿調整を行い、タンス内を一定の快適な状態に保つ働きをしています。ですから、古くから箪笥の他にも高級な美術工芸品を収める箱に桐が使われるなど、桐自体も高級品として扱われ、湿度の高い日本ならではの桐文化が発達しました。


◇女の子が生まれると・・・
 昔、農家では女の子が生まれると庭に桐の苗木を二本植え、その子が成人してお嫁入りするときに桐を伐採し、その材料で桐タンスや長持を作ってもらい嫁いだと云います。桐は家具材に適すると同時に成長が早く、15〜20年経つと成木となり家具材として使えるように育つことから、こうした風習が根付いたようです。


◇火事から守る
 火事のときに桐タンスは黒焦げになったが、中の着物は無事だったという話が語り継がれています。これには、桐がもつ二つの特性で実証することができます。
 一つ目は、桐は熱伝導率が極めて低く発火点が高いので、表面が焦げても中まで火がまわるのに時間がかかるからである。金庫の内部が桐で出来ているのはそのためで、外側の鉄板が炎で真っ赤に焼けても、内部が桐で出来ていれば断熱効果にも優れるので重要書類や紙幣などが自然発火しにくいのである。
 二つ目は、他の木材に比べ吸水性に優れるので消火の水を直に吸収してしまいます。たくさんの水を含むと当然燃え難くなり、同時に木が膨張するので引出しや扉の隙間をふさぎ、タンスの内部に消化の水が入るのを防ぎ、大切なモノを守ることが出来ます。
 昔から、火事になったら桐タンスに水をかけろと云われたのもこうしたことからで、桐という素材を知り尽くした先人達の知恵が伝わります。但し、どちらにしてもボヤ程度の火事の場合のことで、家が全焼するような火災であれば桐タンスでも当然焼けてしまいます。



 中国では桐を植えると鳳凰が訪れるとされ救世主の出現を意味する吉事をあらわしました。 その桐を図式化した桐紋が日本の皇室に伝わり、以来今日まで皇室では家具類に桐が使われてきました。五三の桐、五七の桐、唐桐などが紋所の図柄として有名で、その変形も多い。

五三桐 丸に五三桐 総陰五三桐 葉陰五三桐 中陰五三桐 石持ち地抜き
五三桐
五七桐 糸輪に五七桐 五三鬼桐 五七鬼桐 桐菱 糸輪に桐菱
対かい桐菱 浮線桐 三つ割り桐 五七割り桐 桐の枝丸 丸に桐車
   
変り五七桐 上田陰桐 光琳桐 中陰光琳桐    






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